・タイトル:加賀英明の少し特殊な日常(単行本「風待ち休暇」収録)
・作家名:里つばめ
・出版社:幻冬舎コミックス
・出版日:2016年4月
あらすじ
趣味は掃除、仕事は経理、世話焼きの先輩が紹介してくれる女性とのお見合いデートは恋愛マニュアルを読み込んでキチンと失礼のないように…そんな生真面目サラリーマンである加賀は、ある日駅の改札で定期を忘れ困っていた金髪青年の晴を外国人と間違えて助けます。晴は、親切でどこか天然な加賀にお礼がしたくて、駅で加賀が通るのを待ち、帰宅した加賀をご飯に誘います。グイグイ約束を取り付ける晴に驚きつつ、爽やかで人懐こい晴に惹かれていく加賀…
人が恋に落ち、想いを伝えるさまを描く、爽やかヒューマンラブストーリー
みどころ
まず私は里つばめ先生の大ファンです。里先生の描く男性たちは、決して目が大きかったりキラキラしたりしていないのですが、そのシンプルな描写に無限の魅力が詰め込まれています。この作品も、台詞もモノローグも選び抜かれた最低限の描写であるのに、その台詞、そのモノローグ、その表情で、加賀という男が、晴という男が、生き生きとそこに描き出され、ああ、こんな人いそう、と手に取るように想い描くことができるのです。
かっちり七三にした髪で遊び心なく恋愛も知らず生きてきた加賀の、どこかかわいらしい魅力と、そんな加賀をもっと知りたくてねえご飯たべにいこうよ、ねえまた会おうよと大きな身体で目を輝かせて誘う大型犬のような晴の一途さに、胸がぎゅんとなること必至のお話です。
最近恋してない…久々に胸がきゅーっとなるお話が読みたい貴女に、心の底からオススメの一冊です。
ちなみに単行本にはほかに3つのお話が収録されていますがどれもかなりオススメです。どれも同じくきゅん系の安心して読めるお話たちですが、とくに「春を待たずに」も「加賀英明~」に負けず劣らずの名作ですので是非。
胸キュン度 ☆☆☆☆☆
純愛度 ☆☆☆☆☆
顔がにやける度 ☆☆☆☆
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