ブロマンス的隠れた(!?)名作「カラオケ行こ!」のあらすじレビュー

BL

・タイトル:カラオケ行こ!(1巻のみ)

・作家名:和山やま

・出版社:KADOKAWA

・出版日:2020年9月

あらすじ

合唱部部長の聡実は、コンクール会場でヤ◯ザの狂児に目をつけられ(からまれ)歌のレッスンを頼まれます。
来るヤ◯ザカラオケ大会に向け絶対に歌がうまくなりたい狂児に毎週拉致されて嫌々ながら歌唱指導を行う聡美ですが、やがてふたりの間には奇妙な友情が芽生えてきて……?

みどころ

クスッと笑える描写を交えつつ、あれよあれよと聡実が狂児のペースに巻き込まれて行く様が自然に描かれていきます。漫画らしいコミカルさでありながら、ん?ご都合主義では?というような疑問は差し挟ませず、2人が(というか若干一方的に)距離を近づけていく(詰め寄られていく)過程を見守ることができます。

まず、なんといっても印象的な狂児の瞳。オールバックでスーツに身を固めた狂児の、カタギでないセクシーな雰囲気とちらほらのぞかせるチャーミングな面にイッキにオトされます。聡美もその人たらしな狂児になんだかんだと流されていくわけなのですが、狂児にオチない読者なんているのか!?ってくらい魅力的なキャラクタライズ。和山先生の才能しか感じられません。彼の十八番は紅(X JAPAN)なのですが、たぶんあんまうまくないんだけど、歌う様すらセクシー。

一方の聡実君も、なんだかんだ狂児に絆され彼のカラオケ練習に付き合いつつ、変声期に揺れる声と部長としての葛藤の逃しどころを、狂児との関係に見いだしていくのです。

そしてついに運命のカラオケ大会が訪れ…!?

2人はどんな関係なのか、そしてどんな関係になるのか…

淡々と進む物語の中にじゅわっと襲う胸キュンととにかくセクシーキュートな狂児に貴女も溺れてみませんか?

胸キュン度 ☆☆☆☆☆

セクシー度 ☆☆☆☆☆

笑える度  ☆☆☆☆

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